常に腰が痛い!何をしても治らなかった『慢性腰痛』の改善例
こんにちは。
厚生労働省による国民基礎調査によると、腰痛は男女共に上位になっています。
世の中には腰痛でお困りの方がたくさんいらっしゃいます。
先日、当院にいらっしゃった患者さんも長年の腰痛でお困りのようでした。
常に腰が痛くて、そんな状況が当たり前になりつつありました。
そんな常に腰が痛くて長年続く「慢性腰痛」について書かせていただきました。
こちらの記事が、お困りごとを解消するきっかけになりますと幸いです。
是非、最後まで目を通してみて下さい。
世界的に問題視されている腰痛
海外の医学論文によると。
腰痛は最も一般的な症状であり、成人の最大70%に影響を与えています。
2016年までに腰痛の世界的有病数は5億人を越え、発生数は2億5千万人に達したそうです。
世界中のほとんどの地域で活動制限および欠勤の主要な原因です。
慢性腰痛は12週間以上持続する腰痛と定義され、腰痛症例の5~10%が慢性腰痛を発症すると推定されており、人々が求める主な理由の一つになっています。
米国では年間340億ドルの損失が慢性腰痛によるもの。(医学研究所による推定)
慢性腰痛は、個人の苦痛、病欠、および高額な治療費の原因となる一般的な症状になっているそうです。
日本だけでなく世界中で腰痛に苦しんでいる方がいらっしゃいます。
慢性腰痛の原因って何?
当院に来院された患者さんは長年腰痛で困っておられました。
仕事は主にデスクワーク。
仕事中は歩いたり、立ち上がったりすることが少ないとのこと。
椅子に座ってすぐはあまり痛みを感じず、しばらくすると徐々に腰が痛くなってくるようでした。
腰痛は10年以上前からあるそうで、痛みがあることが当たり前のようになっていました。
しかし、腰が慢性的に痛む場合や、痛みを繰り返してしまう場合には原因が仕事だけではなく日常生活の中にある可能性が。
例えば、日常の動作でかがむ作業や中腰姿勢でいることが多かったり、繰り返しモノを持ち上げるなどの動きが腰の負担になる事はイメージしやすいと思います。
その動作以外に猫背や反り腰などの姿勢や、あぐら座りなどの座り方、片足に重心を乗せて立っているなどが腰痛の原因になることもあります。
また、座り方や立ち方にクセがあり偏っていたら体のバランスが崩れて腰痛の原因になりかねません。
慢性腰痛の改善には、その痛みを起こす真の原因特定が非常に大切です。
慢性腰痛は治らないのか?
腰痛の原因は人によって異なります。
まずはご自身の腰痛の原因を特定することが優先となります。
原因を特定した上で対処することで、腰痛が改善していくと考えています。
当院に来院された患者さんの場合。
腰自体にはあまり問題がなく、お腹に問題がありました。
特に腹筋が正しく使えていないことで、お腹の力がうまく入らず体を支えることが難しくなっていました。
試しに、横っ腹を両手でグッと挟むようにすると、背筋が伸びませんか?
その原理はお腹の中の体積を強制的に減らすことで中の圧力(腹圧)が高くなるので自然と背筋が伸びるのです。
そこで治療と併用しトレーニングも行ってもらった結果、約3ヵ月ほどで腰痛が改善されました。
慢性腰痛の治し方について
ご自身の腹筋が正しく使えているかのチェックしてみましょう。
方法は、お腹を膨らませたりへこませたりせずに、おなかを締めるようにグッと腹圧をかけられるかを確認。
腹圧をかけるとは、咳をしたときのお腹の力の入り方と同じような状態です。
もし腹圧をかけれない、力は入らないといった感覚があるようでしたら、腹筋がうまく使えていない可能性があります。
そんな方には、お家で簡単にできる腹筋を鍛える方法をお伝えします。
①仰向けで寝る
②両膝を立てる
③上半身を前に曲げる
④腰を床に押し付ける
この状態を10秒キープし3セット、1日2回を目安に行ってみて下さい。
今回の慢性腰痛の患者さんは腹筋がうまく使えていないことが原因となっていました。
しかし、慢性腰痛の原因は個々によって異なります。
当院にて腰痛治療を行う際は痛みのある腰だけではなく、全身を検査。
立ち方、歩き方、座り方、生活習慣や仕事などをお聞きし原因を特定していきます。
お話を詳しくお伺いしたうえで、その方に合わせた治療を行っております。
最後に。
どこに行っても治らなかった。
何をしても良くならなかった。
と、少し諦めかけているのでしたら、もう一度チャンスを。
お伝えさせていただいたチェックにて力が入らない、入りにくい場合は筋肉強化を行ってみてはいかがでしょう。
すぐに効果が見られることが少ないために、100日を目安に行ったいただくことをお勧めいたします。
トレーニングしてみたけれど効果が見られない、痛みが変わらないという時は一度ご相談下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。