子供に急増! 朝、起きようと思っても起きれない… そんな症状の対処法
こんにちは。
最近、ある親御さんからお子さんのことでご相談を受けました。
「起きようと思っても起き上がれない」
「体に力が入らないから起きれない」
といった内容で、お子さんが学校に行けなくて困っておられました。
そこで、今回はそんな症状についての対処法などをまとめさせていただきました。
こちらを最後まで読んでいただきますとお力添えになれると考えております。
お困りごとを解決するきっかけになりますと幸いです。
起きたくても起きれないのはなぜ?
突然ですが、
「起立性調節障害 (きりつせいちょうせつしょうがい)」
という名前を耳にしたことはございませんか?
起立性調節障害は、10~16歳の女子に多く循環器系(心臓・動脈・静脈・毛細血管・リンパ菅)の調節がうまくいかなくなり立ち上がった時に、立ちくらみ、めまい、気分の悪さ、倦怠感などが生じることをいいます。
人は常に重力の掛かった中で生活をしています。
寝ている状態では全身に重力がかかり、立った姿勢や座った姿勢になると下への重力がかかるため脳への血液が減る傾向にあります。
血液には酸素や栄養素が含まれており、脳への血液が減ることで思考力や判断力が低下したり他にも様々な症状を引き起こします。
本来であれば、自律神経をよばれる機能が血液の流れの調節を行っています。
しかし、何らかの理由で自律神経がうまく機能せず、起き上がった時に気分が悪くなり起きたくても起きれないという状態になってしまっている考えられます。
そういった体の状態のことを起立性調節障害と呼びます。
そんな症状が起こる原因とは?
起立性調節障害は、自律神経の調節がうまくできないために起こるとされています。
自律神経は交感神経、副交感神経からなり内蔵のいろいろなところに分布してスイッチのような働きをします。
スイッチのオンは交感神経、オフは副交感神経。
自律神経は脳の一部にコントロールされています。
脳への血液やそれに含まれる酸素がいきわたらないと脳の機能が悪くなり、スイッチ調節のバランスが崩れてしまいます。
全身の血液の動きを調節している自律神経に問題が起きると、体を起こしていることによって心臓より上では血液が不足し、下では血液がたまってしまうことがあります。
症状に対する対処法について
このような症状が現れる原因は脳への血液や酸素が少なくなってしまうことが考えられます。
つまり、脳への血液や酸素を増やすことができれば症状は緩和するかもしれません。
そこで対処法として有用となるのは「呼吸」です。
呼吸が正しく行えているか重要ながポイントになります。
近年ではマスクによって呼吸が浅くなり、呼吸の数が増えているといわれています。
もしかするとマスクを外した状態でも同じような呼吸になっているかもしれません。
簡単な整え方としてお勧めするのは「5秒呼吸」です。
5秒間吸って→5秒息止めて→5秒間吐く、といった方法になります。
この方法を行うことで呼吸法がリセットされます。
自律神経は呼吸と密接に関係し、息を吐くとリラックスさせる副交感神経が優位に働きます。
一方で、息を吸うときは体を興奮させる交感神経が優位になります。
呼吸の回数が増え、吸ってばかりいるとリラックスできず常に興奮状態に。
自律神経を整えてあげるためにも、5秒呼吸を行ってみてはいかがでしょうか。
浅くなって回数が増えた呼吸を正しく戻してあげることで自律神経が整い、血液や酸素が脳にきちんといきわたることに繋がります。
整体が効果がある理由
呼吸で重要なのが「肺」。
肺は胸郭(きょうかく)と呼ばれる骨に囲まれた中にあります。
背骨・肋骨 (ろっこつ)などで囲われた部分を胸郭といいます。
実は、この胸郭というものは呼吸と連動して動きます。
呼吸を行う際には正しく胸郭が動くことが重要になってきます。
呼吸が浅くなる理由の一つとして胸郭の動きが悪くなっていることが考えられます。
しかし、その胸郭自体の動きの悪さ自身で解決することは困難。
そのため、私どものような骨格を調節する先生の治療を受けることをお勧めします。
胸郭がきちんと動くことで肺の機能が正常に働き、自律神経が整って、症状を緩和できると考えております。
最後に。
今回は「起立性調節障害」の対処法についてお伝えしました。
お子さんのこととなると、すごく心配ですよね。
私にも子供がいますのでその気持ちはよく分かります。
ですので簡単にできる、5秒呼吸を試してみてはいかがでしょうか。
また当院でも治療を行っております。
呼吸法をやってみても変わらない、改善しないなどございましたら一度ご相談していただけますと幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。