何かしたわけでもないのに、ぎっくり腰?急に腰が痛くなる1つの要因

 

芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院 院長の北 善之です。 

 

先日、ぎっくり腰の患者さんが来院。

事前のお電話にて

「2日前から腰が痛くて、足まで痺れてきたんですけど治療してもらえますか?」

 と辛そうに話す言葉に、何とか力添えになれないかと

「はい!大丈夫ですよ!」とお伝えしました。

そして歩くこともままならず、旦那さんの肩を借りながら、なんとか院までいらっしゃいました。

詳しくお話を伺ってみると、特に何か重いものを持ったり、体をねじったりしていないにも関わらず、いつの間にか激痛に襲われたとのこと。

あまりの痛みで2日ほど寝込んでいたそうです。

「寝ていても寝返りの度に激痛があり寝不足気味です。」

「痛すぎて、あぶら汗というか変な汗が出ました。」

と、おっしゃっていました。

 

しかし、治療後にはかなり痛みが改善し、今では普段通りの生活を過ごされています。 

仕事や家事や育児もあるのに、こんな状態が何日も続くとすごく困りますよね。 

ぎっくり腰といえば原因が明らかなのですが、こちらの患者さんのように原因がわからずにいつの間にか強い腰痛を生じることがあります。

原因がわからず痛みがあるのは怖いですよね。 

でも痛みの何かしらの原因は必ずありますので安心してください。

 

そこで、何もしていないのに急に腰が痛くなってしまう、ある大きな原因についてまとめさせていただきました。 

 

ぎっくり腰ってどんな感じで起こるの? 

ぎっくり腰は腰部捻挫と呼ばれ、背骨のまわりの組織に何らかの障害が起こって激痛をきたす症状 

急激な動作によって引き起こされることもあれば、些細な動作でも起こる場合があります。

例えば、立ち上がった瞬間寝起きで起き上がろうとした時後ろを振り向いた時重い荷物を持ち上げた時くしゃみをした瞬間靴を履いた時など。 

           

日常の何気ないシーンでぎっくり腰は発症することがあります。 

 

ぎっくり腰の痛みの期間はどのくらい? 

ぎっくり腰は一般的には1週間から2週間ほどで自然に回復していくことが多いです。しかし、何もせずに安静にしていると改善するまで時間を要し再発するケースも多いといった研究発表があります。

    

また1週間ほど経過したのにもかかわらず、痛みが続く場合や下肢に痛みなどが続く場合は、別の問題が隠れていることがあるので注意が必要です。 

 

ぎっくり腰を誘発する1つの原因とは 

ずばり「寝方」です。 

寝方によって腰痛を持病としている人は、腰に負担のかかりやすい寝方があり症状悪化させる原因となります。

腰の周囲には内臓が多くあり、体重が腰周囲の筋肉や骨などへ影響し、寝方次第では体重の40~50%の重さの負荷が腰にかかるとも言われています 

また長時間の負担により、腰周囲の血管が圧迫され痛みを伝える物質が生じ、睡眠中にも腰の痛みを発生させてしまいます。 

ですので、ご自身の寝方を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

寝返りと腰痛の関係性

本来であれば適度な寝返りをうつことで、腰への負担を軽減しているのですが、寝返りの回数が少ないと腰に負担が掛かり続けることになります。

特に腹筋など体りの筋肉が弱い人は寝返りが不十分になりやすいといわれています。 

   

また腰痛を持病とする人は、寝返りの回数が正常なと比べると少なというデータもあります 

腰痛を未然に防ぐ寝方とは

実際、寝ている時に寝相を意識して変えることは難しいです。

なので寝入る際には仰向けの状態でひざの下にクッションなどを入れて、ひざを軽く曲げた状態で寝ることをお勧めします。

 

また横向きで寝る際、例えば右肩を下にして寝る場合は左ひざの下とベットの間にクッションなどを挟むようにし、腰をねじらない様に寝てみて下さい。

 

クッションを入れることで腰への負荷が少なくなり、また寝返りも増えます。

  

整体はぎっくり腰に効果があるの? 

整体はぎっくり腰の痛みだけでなく、ぎっくり腰の根本にある習慣や体質を変える施術や体操の指導を行います

ぎっくり腰はあくまでも「結果」だと捉えぎっくり腰に至るまでに生じている様々な原因を探します 

体の使い方のクセを見つける
多くの人は毎日の仕事や遊びで同じような動きを繰り返して行っています。

もしその傾向が強ければ特定の筋肉が引っ張られるのです。そして筋肉が付いている骨も引っ張れられ歪んだ状態になります。 

さらに歪みの状態が強くなると腰の関節や筋肉に緊張が生じ、その時に体に刺激が入るとぎっくり腰になると考えます

個々にある体の使い方のクセを見つけるように施術を行います。 

 

過去のケガや病気の影響
整体はぎっくり腰の原因を過去のケガや病気から探ます。 

過去にケガをすると、ケガをかばった様な使い方をしていたと推測できます。

そしてかばった身体の使い方を十分に修正せずに過ごしていることがあります 

これは先ほどの「体の使い方のクセ」と同じで偏った状態で筋肉に負担を与えるので、ぎっくり腰の伏線になっているのです。 

 

さらに過去の病気などがぎっくり腰の原因になる可能性を考えます。

特に内臓の手術を行っていると内臓の位置が変っていたり、お腹に手術のが残ります。この影響で腰の筋肉などが緊張し、ぎっくり腰になることあります。 

このように整体はその人のクセや仕事、ケガや病気、姿勢など背景から原因を探し出し痛みを緩和することはもちろんのこと、以後ぎっくり腰にならないように予防することが可能となります。

ですので整体はぎっくり腰に効果があるといえます。 

 

最後に 

今回は何もしていないにも関わらず、急に腰が痛くなる原因をお伝えさせていただきました。通常、急な痛みは1週間ほどで良くなることがほとんどですが、痛みが日に日に強くなったり、体調が悪くなるようでしたら別の問題も考えられます。その際はお近くの医療機関を受診することをおススメします。 

また、当院におきましても整体治療を行っております。 

ご自身の姿勢が気になったり、何かお悩みごとやお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。 

監修:鍼灸師柔道整復師 北 善之