驚いたわけでもないのに腰が抜ける感覚。なぜこんな症状がでるのでしょうか?
こんにちは。
患者さんより
「腰になんか変な違和感がある」
「痛いわけではないのに抜けそうな感じがする」など。
特に思い当たる節がないにも関わらず、急に腰の力が抜けるような感じを経験されたことがある方はいらっしゃいませんか?
実は、その抜けそうな感じの原因は腰の筋肉ではないことが多いんです。
では早速、何が原因で腰が抜けそうになるのか説明させていただきます。
腰痛ではないけど、腰が抜けそうになる原因
腰の違和感や痛みの原因にはいろいろな種類があります。
今回の抜けるような腰の違和感については、骨盤にある関節に原因があるかもしれません。
実は人間は約206個の骨があり、その骨を繋ぐ部分を関節と呼びます。
骨盤も複数の骨で成り立っています。
そして骨盤の骨を繋ぐ関節のひとつに「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」と呼ばれる関節があり、その関節に異常が今回の腰が抜ける感じの原因になっています。
仙腸関節と言われてもあまり聞いたことがないかもしれませんね。
人間の上半身の体重は骨盤で支えられています。
骨盤の中でも、中心にある骨(仙骨)と外側にある骨(腸骨)の関節(仙腸関節)に上半身の全ての重さがかかってきます。
この関節は、とても小さな面積の垂直の関節あり周りにある強靭な靭帯で支えられています。
そして運動性よりも体を支える役割を担っています。
腰が痛いことはないけど、抜けるような違和感
仙腸関節にはたくさんのセンサーが存在し、痛みや違和感を特に感じやすいとされています。
ですので、関節が少しでもズレたり、歪んだりするとすぐに体が反応するようになっているんですね。
腰が抜けそうに感じる時は、仙腸関節が引き離されている状態。
何かしらの原因で骨盤の骨が後ろ側に引っ張られて、真ん中にある仙骨から離れるような状態になっているということです。
すると関節にあるセンサーが反応し、違和感を生じるということになります。
腰に違和感を生じさせる原因について
骨盤は主に体の前後方向の動きをメインに動くようになっています。
ですので、太ももの裏側にあるハムストリングスと呼ばれる大きな筋肉などが緊張すると骨盤(腸骨)を下の方向へ引っ張ります。
すると、腸骨が後ろに傾いて仙骨から離れる方向へと力が働きます。
また、反り腰姿勢の人は内またになりやすく、内またになることでおしりの深いところにある筋肉が緊張しやすいです。
こちらでも同じように、腸骨を仙骨から引き離す力が働きます。
これらが原因で、腰から下にある筋肉によって腸骨を仙骨から引き離すような力が働くことにより、腰の抜けるような痛みが発生するのです。
違和感や抜け感を感じている時は腰の筋肉ではなく、腰から下にある太ももやお尻の筋肉を弛める事がとても大切になってきます。
日常の中にある腰痛になりやすい動作のクセ
お尻や股関節、太ももの筋肉が硬くする動作として考えられるのは、
長時間の片足重心の姿勢で立っていること
座ったままの姿勢でいること
などが影響しています。
立っている姿勢を意識して片側に体重を乗せっぱなしにしないこと。
お仕事が忙しい時でも、意識的に一時間に一回程度立ち上がって歩くこと。
加えて日本は椅子ではなく床に座る文化があります。
特に「あぐら」や「正座」などの姿勢を長時間続けると仙腸関節に影響を及ぼすことがありますので、気を付けて下さい。
日常の何気ない動作のクセを意識して、生活を送っていただけると違和感や抜け感がなくなります。
以上のことを実践してみても腰が抜けそうになる場合。
引きは離された関節を整体などで元の位置に戻し、ベルトなどで固定していただくことをお勧めいたします。
最後に。
今回は腰の抜けるような感覚の原因について書かせていただきました。
対処としては骨盤ベルトが有用かと思われます。
ベルトを使用して関節を締めることがポイント。
しかし、関節が緩くなった時にズレを生じることがあります。
まずベルトをして締めるよりも前に、ズレた関節を整えてから締めた方が将来的に腰痛などになりにくいと考えられます。
私どものような国家資格者がいるような整体院などで整えることをおススメします。
当院におきましても、整体治療を行っております。
まずはお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。