簡単にできる肩こり解消法。これだけで睡眠の質が良くなる２つのポイント。
当院に来院されている数名の患者さんから
「寝ようとしても肩が凝って眠りにくい」
「寝ついても眠りが浅く、すぐに起きてしまう」
「朝起きた時に気分がすぐれない」
といったご相談を頂戴いたしました。
たしかに肩がこるのはツライですし、気分も優れないこともあるかもしれません。
そこで今回、お伝えする肩こり解消法で質の高い睡眠を手に入れてみてはいかがでしょうか。
肩こりが起きる意外な理由
肩こりが起こる理由ってご存じですか？
実は、今から約60年前に実施された調査では平熱は36.9℃前後とデータが残っています。
近年行われたアンケート調査では36.0℃台前半との回答が多くなっれおり、明らかに現代の方が体温が低くなっていると考察できます。
その原因は利便性。
昔に比べエレベーター・エスカレーターの普及や交通機関の発達など利便性が向上しました。
現代人の運動量は減り、筋肉量も基礎代謝量も減少していると言われています。そのため熱を生み出すことが少なくなっていることは容易に想像ができます。
その他にもエアコンなどの冷暖房の完備により、本来の体温調節機能がうまく働かないなど環境の変化。
流行によって肌を露出した服装、季節を問わずに冷たい食べ物を口にすることができるなど習慣の変化も冷えを助長してしまいます。
また昨今では生活の変化により、仕事や人間関係の悩みなどがストレスを招き自律神経の働きを乱して冷えに導いてしまうなど体温を下げてしまう原因が多岐に渡っています。
以上のことから、実は肩こりの原因は「体温」にあると考えられます。
体温が低くなると起こりやすい症状
・生理不順
・頭痛
・花粉症
・肌荒れ
・生理痛
・腰痛・肩こり
・太る
・自律神経失調症・不眠など
睡眠と肩こりの関係性
寝室の室温が低くなり、筋肉がこわばっている場合が考えられます。
室温の低さも肩こりに繋がるので注意が必要です。
室温が低いと首や肩周りの筋肉がこわばってしまい、結果として筋肉内の血流が悪くなりやすいです。
血流が悪くなると新陳代謝が悪化し疲労物質などが溜まり、その結果筋肉が硬くなってしまいます。
硬くなった筋肉が血管を圧迫することで血液の循環がさらに悪くなり、肩こりに繋がります。
その他にも
就寝中に“歯ぎしり“をしている可能性があります。
歯ぎしりをする時に使う顎周辺の筋肉は、肩にかけて多くの筋肉が繋がっています。
首周りの筋肉に疲労が溜まり、痛みやこりなどの肩の違和感を生じることがあります。
歯ぎしりをする原因としては、「歯の詰めものが合っていない」「ストレスを溜めている」「噛み合わせがよくない」などが考えられます。
周りの方に聞いてみて、歯ぎしりがひどい場合は歯科医院に相談することをおすすめします。
睡眠の質を良くする２つのポイント
基礎代謝を改善し体温を上げる簡単な方法を２つお伝えしていきます。
・食べ過ぎない
いつでも簡単に食べ物が手に入る現代人は食べ過ぎだと言われています。
胃腸が休む暇なく働いていると消化に血液やエネルギー使うので体温が上がりにくくなります。
まずは食べる量を減らす、時間になったら食べるのではなく本当にお腹がすいたなと感じた時に食べる。
成長期の子供や、たくさん体力を使う仕事でない場合、毎日３食を食べる必要があるのか見直してみてはいかがでしょうか。
・水を飲む
水分補給には水を飲む習慣をつけましょう！
ジュースやコーヒーでは水分補給には適しません。
お茶もカフェインが入っていると利尿作用で水分を体から出してしまいます。
特に、就寝前の水分補給が重要になります。
飲んだ水がすぐに吸収されることはありませんが、寝る前に200ccの水を飲むことで体内に吸収され、血流を促してくれます。
以上が基礎代謝を促進し体温を上げる方法となります。
効果はすぐには期待できませんので、意識として生活の中に取り入れていだだき、継続して行うようにしてみてください。
最後に
今回は肩こりと睡眠の関係をお伝えしました。
睡眠の質を上げて体の不調を改善させましょう。
また、当院におきましても東洋医学の観点から睡眠に対して治療を行っております。
起きたときに疲れが残っている、寝起きが良くない、まだまだ寝足りないなどといった症状が続く際は、お気軽にご連絡下さい。
