テレビやスマホによる目の疲れは眼精疲労かも…
目の疲れや痛みを訴える患者さんが増えてきました。
近年では、パソコンやテレビ、スマートフォンを使う時間が増えたことが原因かもしれません。
パソコンやスマートフォンの画面を長く見続けている時に、目の痛みや疲れを感じたことはないでしょうか？
長時間テレビやスマホを見ていると、知らないうちに目に負担がかかるります。
目に負担がかかると
「目がショボショボする」
「目が疲れたな」
と感じることがありますが、軽度の場合は一晩眠ることで症状が改善します。
しかし、睡眠をとってもよくならない場合は、「疲れ目」ではなく「眼精疲労」かもしれません。
そんな眼精疲労の解消法をまとめさせていただきましたのでお困りの方へ少しでもお力になれれば幸いです。
眼精疲労ってどんな症状？
目を使いすぎることによって、目の痛みや違和感・不快感・頭痛・肩こりなど他の身体的症状を伴う状態を眼精疲労と呼びます。
眼精疲労になると、下記のような症状が身体に表れます。
・目が重い
・なんとなく目が痛い
・まぶしい感じがする
・目がかすむようになる
・目が乾く
・目が赤くなる、充血する
・まぶたがピクピクする
・まばたきが多くなる
・目の奥が痛い
目でだけでなく他の部分にも症状が現れる場合
・寝ても疲労感が取れない
・頭痛
・首や肩のこり
・イライラ感
・吐き気
・めまい
・倦怠感
なぜ眼精疲労になるの？
「眼精疲労」は３つの要因が考えられます。
① 目の不具合： ピントが合わない、ドライアイ
② 環境の不適： パソコンを見続ける、暗いところで本を読む
③ 心身の悪化： ストレスや過労、睡眠不足
３つとも軽度であれば症状は重くないのですが、ひとつでも許容範囲を超えてしまったら、バランスが崩れて眼精疲労の原因になります。
眼精疲労の主な原因は、目を酷使すること。
テレビを長時間見続ける、スマートフォンで長時間作業をするといった習慣が原因で眼精疲労になるケースが多いといわれます。
これらを見ているときは、目をあまり動かさないので、常にピント調節の筋肉が緊張している状態になり、長時間続けることで疲労がたまっていきます。
また、まばたきも減少することから、目が乾きやすくなり、目は一層疲れやすい状態になります。
環境も重要です。
照明のちらつきやパソコン画面への映り込みといった光刺激がある環境や、冷暖房などの風が当たって目が乾燥する場所での長時間の作業は、目の疲労を悪化させる一因となります。
また、紫外線などが眼精疲労に影響することも。
さらに、合わないメガネやコンタクトレンズを使用したり、コンタクトレンズを長時間装着したりなど、目に負担をかけることも眼精疲労につながります。
その他、精神的なストレスによる自律神経の乱れから涙の量やまばたきが減り、眼精疲労が起こる場合もあります。
眼精疲労になると、休息や睡眠をとっても目や全身の症状が十分に回復ない状態になってしまいます。
目が疲れたときのケアの方法は？
「目が疲れたな」と感じたときは、疲れを蓄積させないように、早めに正しいケアをすることが大切です。
また、目が疲れたと感じたときは、まず目を休めることが大切です。
・まばたきを意識して、休憩をとる
目を休めることが一番です。 まばたきをすると目のまわりの筋肉がストレッチされるので、ドライアイ予防にもなるので意識的にまばたきをしましょう。
仕事で長時間のパソコン作業など、集中して文字や画像を追う作業が続く場合、１時間に１０分程度の休憩をとって目を休めましょう。
・「遠く」を見る
目のまわりの筋肉をほぐす動きやストレッチをすることで、疲れ目の改善やリフレッシュにつながります。
遠くを見たり近くを見たり、キョロキョロすることで目の筋肉の緊張をほぐします。 遠くをぼんやり眺めることは目の緊張を和らげます。
人はモノを見るときは、レンズの役目をする水晶体を調節してピントを合わせています。ピントを合わせるための筋肉は、近くを見ると緊張するため、近くを見続けると緊張して凝り固まった状態になり、疲れ目の原因になります。
遠くを見ることで、この筋肉をゆるめ、目の筋肉をリラックスさせましょう。
・目の周り温めてリフレッシュ
集中したり目を酷使した時、目に通常より多くの血液が送り込まれ、目の血管が拡張し、充血や痛みなどが起こることもあります。その場合は冷たい水でしぼったタオルなどをのせて冷やすと、症状がやわらぎます。
逆に眠る前など休める時間には、加熱した蒸しタオルで目を温める方がおすすめです。 温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれ、リラックスできます。
・疲れ目をほぐす目の体操
目の体操は、目の筋肉を刺激して疲れをほぐします。
目を上下左右に動かしたり、目をぐるぐる回したりと簡単な動きでも効果がありますよ。
ほかにも、目をぎゅっと強く閉じたり、パチパチまばたきをしたり、目の上に軽く手を覆ったりという動きも、目の疲れにおすすめです。
それと合わせて行って欲しいのが 「後頭部」のマッサージ です。
首と頭の境目の奥には「後頭下筋群」という小さな筋肉が集まっています。
この後頭下筋群は、首や頭が目の動きと連動して動くのを細かく調整している筋肉で、目を使い過ぎると後頭下筋群も働き過ぎて硬くなってしまうのです。
目が疲れている時は、ここが硬くなっているのでマッサージでもみほぐしてあげましょう。
最後に
最近ではライフスタイルが激変し、以前に比べて様々な症状が出る方がいらっしゃいます。くれぐれもお気を付けください。
セルフケアをしても、目の疲れや違和感などの症状が改善されない場合は、お気軽に当院にご相談ください。
