階段を上る時だけ…ひざが痛いことありませんか? 

芦屋市川西町にあります、 

きた鍼灸整骨院の院長、北 善之です。 

先日、久しぶりに来院された患者さんより 

「歩いても、階段を下りてもなんともないが、階段を上る時だけひざが痛い」 

というご相談を受けました。 

 

ひざが常に痛いわけでなないけれど、ふとした時に痛くなることってありますよね。

今回は、階段を上る時にだけに痛みがある方のお悩みをお解消できればと思います。

階段がひざに及ぼす影響やひざの痛みの原因などをまとめました。 

 

階段がひざに及ばす影響について 

平地を歩く際にかかるひざへの負担は体重+重力になります。 

しかし階段の昇降時、特に上る時より下りる時に負担が高くなります。 

理由は階段を下りる際には体重+重力+落下速度。 

落下速度が加わることでひざへの負担は下りる時に最も高くなるといわれています。 

ひざへの負担を考えると、上りよりも下りを気を付けてください。 

 

また、ある報告によると・・・

歩く時には体重の2~3倍、階段の上り下りでは体重の5~8倍の負担がひざにかかると報告されてます。

ひざが痛くなるメカニズムとは 

ひざが痛くなる原因はいくつかあります。 

痛いといっても骨、筋肉、関節、軟部組織、その他などによって症状が異なります。 

まずは痛みの原因がどこにあるのか明確にする必要があります。 

今回の、階段の昇降時。特に上る時に痛いとなると、原因は関節自体にあることが多いです。 

ひざの関節の大きな役割はひざを曲げたり、伸ばしたりすることです。 

ひざの曲げ伸ばしには膝蓋骨(しつがいこつ)と呼ばれる、お皿の骨が重要な役割をします。 膝蓋骨はひざの前面から蓋をするように位置し、ひざの屈伸運動にしたがって移動します。

膝蓋骨は関節を防護する役割をもち、ひざを曲げたとき関節を外力から保護するほか、関節を伸展したときには、関節を周囲の筋、腱といっしょになって固定する役割があります。

膝蓋骨がなければ、ひざを伸ばす働きは著しく弱化してしまいます。

また、お皿の骨がスムーズに動かないと時として痛みを生じることがあります。

 

生活の中での注意点 

ひざに負担をかける体重がポイントになります。 

日々の体重管理行い、体重が増えないようにすることが重要となります。

まずは、毎日体重を測るようにしてみてください。

また、生活の中では座った状態から立ち上がるのは普段よくする何気ない動作ですが、回数も多いのでひざへの負担になります。

座った状態から立ち上がるまでの距離が大きいほどひざへの負担も大きくなります。

これは、曲げ伸ばしの可動域がより大きくなるからです。

階段を上る際に痛みを生じる場合は、痛くない方の足から先に上る様にしてみてください。下りる際も同様に、痛みのない足から階段を下ることがポイントとなります。

自宅でできる簡単な対処法 

ひざの痛みの原因は、ひざの周りの筋肉が硬くなっていることが原因です。

そこでお自宅でできる、筋肉を柔らかくする方法をお伝えします。

ストレッチ①:大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)

①仰向けに寝る。片足を曲げ内側に倒す。

②もう片方の足首を内側に倒したひざに引っ掛ける。

③引っ掛けた足首を足の重さをつかって倒していく。

 

ストレッチ②:膝窩筋 (しっかきん)

 

①床に座った状態から、ひざが痛い方のひざを曲げる

 

②両手の親指で、ひざの裏側にある硬い部分を押さえる

 

③押さえた状態からひざを少しだけ伸ばす

 

ポイント:ストレッチの時間は20~30秒行ってください。

 

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最後に 

ひざの痛みには様々な要因が考えられます。

今回、紹介しましたのは一部となります。

痛みがひどい場合や何年来も続くような痛みは、他の要因が考えられます。

その場合は、お近くの医療機関を受診されることをお勧めします。

 

たまに痛みがある、階段の時だけ痛いなど、ひざの痛みが気になる方。

当院でもひざの治療を行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

監修:鍼灸師柔道整復師 北 善之