これって五十肩? 痛みでみる五十肩の症状チェック項目
こんにちは。
なにもしていないのに肩が痛い!
じっとしていても肩が疼く。
肩が痛くて腕が上がらない。
痛みで夜もまともに寝れない。
など、
こんな症状があると・・・
もしかして五十肩かな?
何か変な病気かな?
と、心配になるのではないでしょか。
でも安心してください!
肩の痛みの原因には必ず理由があります。
その痛みの原因を見分けて、適切に対応すると少しづつ良くなります。
そこで、肩の痛みを判別するチェック項目を作成しました。
ご自身でチェックしていただき適切に対応する指標になると幸いです。
是非、最後まで読んでいただき参考にしてみてください。
①五十肩になるのは何が原因?
五十肩が起こる明確な原因は現在の医学でもわかっていません。
しかし、その原因の中心が肩関節の、肩甲骨と腕の骨をつなぐ関節の炎症であるということはわかってきています。
発症年齢として四十肩や五十肩と言われていますが、実際には60代、性別では女性が多くなります。
・関節とその周りの炎症
加齢に伴い、肩関節の内部にある組織が硬くなってしまうことにより、筋肉や腱の柔軟性が失われスムーズに動かなくなってきます。
その状態が続くと肩関節にある「腱板」という筋肉の組織が炎症を起こし四十肩・五十肩となる場合があります。
・日常生活の疲れ
日常生活上の習慣として、不良姿勢や身体が疲れている場合にも四十肩・五十肩が起こる可能性があります。
・オーバーユース
明らかな原因として、スポーツによるケガやオーバーユース(使い過ぎ)によって肩関節に痛みが出ることがあります。
②五十肩はどんな症状があるの?
特にきっかけがなく肩に痛みが発生し、数週間から数か月かけて徐々に、あるいは急速に痛みが増します。
五十肩の症状は人によってさまざまですが、はじめはなんとなく肩に違和感がある程度。
そのうち、服を着たり脱いだりするときに腕が上がらない、髪の毛を結えない、背中に手が回せない、など生活に支障が出始めます。
また腕を動かすときに痛みを感じる運動痛と、夜になるとズキズキと肩が痛んで眠れないほどの痛みが出る夜間痛があります。
これらは五十肩のほとんどの方が感じる症状です。
③痛みでみる症状チェック項目
正式な病名では拘縮肩(こうしゅくかた)といいます。
肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)とも呼ばれますが、同じ意味です。
拘縮肩は関節を包んでいる袋(関節包)が小さく縮んでしまっている状態で、基本的には経過観察となります。
手術をする事はほとんど無く、リハビリや内服薬、注射療法で改善を図ります。
そして、ご本人が拘縮肩だと思っていても意外に多いのが腱板(けんばん)断裂。
腱板とは肩を守っている細かい筋肉のことで、この筋肉のすじが骨から剥がれた状態が腱板断裂と呼ばれます。
「肩が痛くて腕が上がらない」という症状は共通していますが、
誰かの力を借りても腕が上がらない場合は、拘縮肩
誰かの力を借りると腕が上がる場合は、腱板断裂
という診断に至ることが多いです。
以下のチェック項目に複数当てはまるようであれば拘縮肩かもしれません。
・腕が上がらない
・姿勢が悪いとよくいわれる
・夜中に肩の痛みでよく目覚める
・突然、肩に激痛が走る
・肩の痛みが1ヵ月以上続く
④五十肩に対する処置について
④-1 鎮痛剤の服用
炎症反応にかかわる痛みの原因物質の合成を抑えることにより、炎症や痛みを和らげます。
④-2 注射による処置
肩関節に関節内注射を用いて痛みや炎症を抑えます。
軟骨の弾力性と関節液の粘り気を保つヒアルロン酸を注入。
加齢などによりヒアルロン酸が減少すると、軟骨はすり減り痛みやすくなります。
しかし、注射などで一時的に痛みが楽になったとしても、根本的に姿勢が良くなかったり、普段からの癖や習慣を変えないと持続的な効果は難しいかと思われます。
④-3 セルフマッサージ
肩に痛みのある方は、痛みを回避しようと巻き肩の姿勢になりやすいです。
巻き肩の状態が続くと肩甲骨がどんどん外側に移動してしまいます。
痛みを和らげるには、肩を後ろに引き肩甲骨を内側(背骨側)に寄せる必要があります。
そのポイントとなる筋肉が前鋸筋(ぜんきょきん)。
前鋸筋はワキの下にあり、ろっ骨から肩甲骨に引っ付いている薄っぺらい筋肉です。
日常生活ではドアを開ける、カートを押すといった動作で使っています。
肩に痛みがある時はこの前鋸筋が硬くなっているので、セルフマッサージをして緩めてあげることをお勧めします。
ワキの下マッサージ
①ワキの下の凹みに親指以外の4本の指を入れ、ろっ骨を触ります。
②ろっ骨を触り続けたまま、ワキの下からろっ骨までタテ方向・ヨコ方向に指を数センチほど動かしてマッサージ。
③呼吸を止めず、やさしく30秒行いましょう。
※お風呂に入りながらが行うとより効果的です
最後に。
肩の痛みがあると生活に支障があって大変ですよね。
特に動かさなくても痛い、寝ていても目が覚める。
そのような痛みで寝不足になってしまっている方もいらっしゃいます。
なるべく早く改善させましょう!
まずは、ご自身の痛みの症状を見分けることが重要となります。
その上で症状に合わせた適切な処置が、その後に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。
今一度、症状をチェックしてみてはいかがでしょうか?
当院においても肩の痛みに対する治療を行っております。
肩に限らずどんなことでも構いません、お体のことでお困りごとやお悩みごとなどございましたらお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。